ジェネリック医薬品

もっと知ろう!「ジェネリック」のこと

皆さんが利用する医薬品は、薬局や薬店で購入する一般用医薬品と医師から処方される医療用医薬品の二通りに大きく分類されますが、その医療用医薬品もまた、新薬とジェネリック医薬品に分類されます。

最近、このジェネリック医薬品(後発医薬品)の広告や普及に関する働きかけを耳にされることが多いと思います。
実は、ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分、同じ効果・効能をもちながら、新薬に比べ半分ほどの価格なのです。

現在、富士ソフト健康保険組合では、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及に力を入れています。
皆さんの薬代の節約にもなりますので、ぜひ、ここでジェネリック医薬品のことを良く覚えていただいて、ご理解とご協力をお願いいたします。

ジェネリックは安い!!でも効用・安全性は同等です。

新薬の特許が切れた後、製薬メーカーが厚生労働省より認可を受け製造・販売する、新薬と同じ効能・効果を持つ医薬品をジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。
そのため、開発にかかる時間や費用が少なくすみ、低価格で販売されます。

新薬をジェネリックに切り替えると皆さんの薬代が節約できます。

一般的に新薬(先発医薬品)の開発期間は10~15年、研究開発費は数百億円とも言われています。
一方ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)に比べ、開発期間は3年ほどと短く、研究開発費用も低く抑えられ、低価格化が可能なのです。
したがって皆さんが病院で医師から薬を処方される時に、ジェネリック医薬品で処方してもらうことができれば、皆さんの自己負担を減らすだけではなく、健保や、国の負担(一部)も軽減することができるのです。

それでは、実際にどのくらい薬代が節約できるのでしょうか?

脂質異常症の薬で約25%~約75%、糖尿病の薬では約30%~約55%の節約ができます。

※日本ジェネリック医薬品学会 かんじゃさんの薬箱より

また、日本ジェネリック医薬品学会が運営するサイト かんじゃさんの薬箱では、皆さんのお手元の薬で新薬とジェネリック医薬品の価格を比較することができます。

新薬とジェネリック医薬品の価格が比較できます。

URL http://www.generic.gr.jp
(かんじゃさんの薬箱では、ジェネリック医薬品を積極的に取り入れている医療機関を探すこともできます)

効き目や安全性について

ジェネリック医薬品は効き目や安全性が実証された新薬と同じ有効成分・分量・用法・用量で製造販売されるものです。
また、生物学的同等性試験などにより、同等の効用であることを国が承認しています。

日本は普及率が遅れています!

欧米では、既にあたりまえに普及しているジェネリック医薬品ですが、日本における普及率(数量)は39.9%(旧基準26.7%)*と、決して高くありません。

※平成25年4月に旧基準の全医薬品への率から後発品のない医薬品を除く基準に変更

普及への行政の取り組み

現在、日本におけるジェネリック医薬品の普及に関して、厚生労働省は平成27年度までに、ジェネリック医薬品の普及率を60%(新基準)以上にするという目標を掲げています。
また、後発医薬品企業へは5年以上の継続販売と全国規模の販売体制を求める一方、病院や診療所などで使用する処方せんに、ジェネリック医薬品への変更可否の確認欄を加えるなど、さまざまな取り組みを行っています。

ジェネリック医薬品を処方にしてもらうには・・・

病院や診療所などで薬をもらう場合

病院や診療所で受診する際に、遠慮なく医師に相談してみましょう。直接相談しにくい場合は、受付で診察券と一緒に 「ジェネリックお願いカード」や「問診表」を提示する方法もあります。

ジェネリックお願いカードをダウンロードすることができます
  • 日本ジェネリック医薬品学会が運営するサイト かんじゃさんの薬箱から「ジェネリックお願いカード」「問診表」をダウンロードすることができます。
URL http://www.generic.gr.jp/card.html

保険薬局で薬をもらう場合

病院や診療所でもらう処方せんの「後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更不可」というチェック欄に医師のサインが無ければ、保険薬局で薬剤師と相談してジェネリック医薬品を選ぶことができます。

年間約3,000万円の節減

富士ソフト健康保険組合が支払う年間の医薬品代は、約1億円です。

これに厚生労働省が平成27年度までに目指すジェネリック医薬品の普及率をあてはめますと、1億円 × 60%(普及率) × 50%(ジェネリック利用で下がる率)=(年間)約3,000万円の節減になります。

皆さん「ジェネリック医薬品に切替えましょう!」